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【経済インサイド】チリ産ワイン、絶好調も今後は…逆境も(1/2ページ) - 産経ニュース
こうした好環境に加え、日本とチリはEPAを締結したことで輸入にかかる関税は段階的に引き下げられている。世界貿易機関(WTO)加盟国から日本に輸入されるワインの関税は15%かかるのに対し、現在のチリ産にかかる関税は1・2%。今年4月にはゼロとなる。チリの労働賃金が安いこともチリ産ワインが他の国のワインよりも日本で安く流通する理由のひとつだ。
19年は8・8%にとどまっていた輸入ワインに占めるチリ産のシェアは、29年には31・0%と大きく拡大した。「ボージョレ・ヌーボー」などの人気で長らく首位だったフランス産を3年連続で上回り、今ではチリ産ワインは日本中のスーパーやコンビニで買えるなじみの存在となった。
(中略)
関税がなくなっても、10月に消費税率が8%から10%に引き上げられる予定だ。食料品などは8%に据え置く軽減税率が適用されるが、嗜好(しこう)品である酒類は対象外となっている。
さらに酒税法の改正によって32年10月から38年10月にかけてワインは720ミリリットル1本当たり14円増税される。業界内では、15年に行われた1本当たり10円の増税をきっかけに数年間、ワイン市場の前年割れが続いた苦い記憶がある。「わずかな増税額ではあるが、チリ産など安価なワインを好む消費者にとっては敬遠される原因になりかねない」(都内酒店)。
チーズ
日本が現在29.8%の関税をかけているカマンベールやモッツァレラといったいわゆる「ソフトチーズ」を含む最大3万1000トンまでの新たな輸入枠を設けます。
この輸入枠の関税は、協定の発効後、年々削減して15年後に撤廃するとしています。
また、この輸入枠を上回るチーズの関税率は現在の水準を維持します。ワイン
日本、EUとも協定の発効後、関税を即時撤廃します。
日本の関税は現在、一般的な750ミリリットル入りのボトルにして最大およそ94円の関税をかけています。
シャンパンなどの「スパークリングワイン」も、750ミリリットル入りのボトルにして最大およそ137円の関税が即時撤廃されます。パスタ
協定の発効後10年で関税を撤廃します。
日本は現在1キロあたり30円の関税をかけています。チョコレート菓子
日本が10%の関税をかけている「チョコレート菓子」も10年で関税を撤廃します。
豚肉・牛肉
「豚肉」については、日本が価格が安い豚肉にかけている1キロあたり最大482円の関税を、協定発効後、9年をかけて50円まで削減します。
また価格が高い豚肉の4.3%の関税率は9年かけて撤廃します。「牛肉」は、日本がかけている現在の38.5%の関税率を、15年かけて9%まで削減します。
「牛肉」と「豚肉」では、輸入量が急増した際に生産者への影響を緩和するため日本が関税率を引き上げることができる「セーフガード」と呼ばれる措置を導入します。これらは、TPP=環太平洋パートナーシップ協定とほぼ同じ内容になっています。
ニュース特設 日本とEU EPAに署名|NHK NEWS WEB
今まではチリ産だけが関税低かったんだけど。欧州ワインも安くなるなら試してみたい。酒税がまた上がるのはいただけないな
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